誰にでも手に入る夢の住まい(第415回 いま分譲住宅購入を勧めない訳)

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随分のご無沙汰ですが、皆さんお元気ですか?

コロナ自粛も解除され、少しだけ窮屈さが無くなりました。(笑)

飲食店も活気を見せ始め、ようやく日常を取り戻しつつありますが、個人的には夕方発表されるコロナ罹患者数には依然として注視しています。

私も家族も2度の摂取は終わっていますが、個人の考え方で未接種の方も一定数以上いらっしゃるはず。

毎日の罹患者数には、そうした区分けのしてもらえたら有難いと思います。数値だけでビクビクするのも嫌ですし…。

さて建築関係の話をすると、ご存知の方も多いと思いますが、ザクッと言って品不足です。。。

広く知られているのはトイレの話。ただこれはウォシュレットの話が主で、東南アジアの工場がロックダウンしたせいで部品が供給されずに滞っています。

一時より(受注停止)はマシにはなったものの、相変わらずウォシュレットの見通しは不透明で、当然の事ながらウォシュレットが組み込まれた一体型の便器も同じです。

但し、タンク式の便器は普通に手に入るんですよ。(笑)勘違いしている人も多いみたいですが、極端に言うと、あくまで“便座”の話です。

弊社ではウォシュレット故障によるトイレ交換出ない場合、既存のウォシュレットを再利用した形で便器交換し、新しいウォシュレットが入荷次第、再度取り付ける事にしています。当然、この際訪問に関しては無料です。

また最近給湯器の品薄?状態がメディアで流れてしまいました。これも部品の問題があったのですが、それより深刻なのが半導体の問題です。これ結局、日本の商社が弱いからなんですよね。。。

後述するウッドショックの件もそうですが、やれ中国市場が活気だとかコロナ禍によるアメリカでの郊外移住が顕著だの言って、船がないコンテナない言ってましたが、あれだって結局商社が買い負けているんです。

給湯器の故障は冬が本番なのですが、この品薄状態でどっかの給湯器販売会社がCMバンバン流しちゃって、一体この人たちはどこから仕入れているんだ郎的な疑問があります。もしかしてタイミングを間違えちゃったのかもしれませんが、これらの動きに加えて、一部のガスメーカー?が給湯器のレンタル迄始めてしまったからまぁ大変。。。ここだけの話?ですが、弊社では急に給湯器故障のお客様対応の一つとして、ガス会社から一旦借りて仮取付して凌いだりしてきた訳です。新給湯器はそこの給湯器販売会社から買えば義理が果たせるわけで、ちょっと位仕入れが悪くとも、弊社、お客様、販売会社と結果的に三方良しでした。だから給湯器故障のお客様はほとんど実害なしだったのですが、困った事にそれ(レンタル)をやられたせいでこの手が使えなくなりました(笑)まぁ、こんな状態でなければ、朝故障の一報下されば即日改善できたのですが、果たして今冬はどうでしょうかね。。。

といいながら、この件に関してはココで話せませんが手は打ってありますので万一の際はご相談を。(笑)

 

で、ウッドショック。

先日もお話しましたが、私がこのニュースを把握したのが三月下旬。様々調べ通して対抗したのは4月上旬。ですので、例えば新築の受注停止状態の憂き目は食わず、リフォーム含めて工事自体の遅延はありません。

価格についてもリフォームに関しては若干の高止まり?状態ではあるものの、何とか対応している状態です。(まぁこれは今も現在進行形です)

何故できるかは置いておいて、寄せる波を丸被りじゃどうにもなりません。今までも色々ありましたが、石油だ、震災だ言っても、メーカーの言いなりじゃ芸がない訳です。これ基本。(笑)

どこかで何かの調整は必要な訳で、私共が商売の基準である利幅を減らしても現実的には限界がある訳で、現状から少し先までの価格の推移を把握して、それをもってメーカー各社と調整する訳です。

言っては悪いが、資材の価格が上がった瞬間、大工の日当(坪当たりの単価契約)をこれでやれでFAX1枚流す会社は、所詮その程度の会社だという事です。矜持どころか企業倫理もないんだなと思います。

ウッドショックについて少しだけお話すると、まだ一般の方が知らない春先は結構楽観視されていて、6月下旬頃には回復の兆しが見えるだろうというのが目測でした。

ところがGW過ぎには長引きそうだ(船、コンテナの話)という状況になり、一般的に“ウッドショック”という言葉がチラホラ?出てきます。6月に入る頃、もう見通し(市場価格)がせいぜい2か月単位でしか出せなくなり、希望的観測だった?上げどまりは8月で止まらず10月か?、いや12月には…。

アメリカの需要が落ち着き、船便・コンテナも空きだしましたが、C国の爆買いは様々な方面で続いています。それらの状況を見れば、一定の確度で情勢がつかめますし、弊社は様々な所からの情報を集めながら価格的には適正なラインを見出しています。まぁ、質がどうとか木材の節が良くないとか、ちょっとまがってるとか日本人は言うのですが、あちらは何も言わず“一束(ロッド)”で買い漁っていく。売る方も楽なんですよね。色々考えれば、ただ“安いから”で海外依存してきた日本の安易な考え方がもう通用しないところまで来ているのかな…と思います。笑えない話ですが、ず~っとこの国を支えてきた町工場に今更部品を作ってくれって言ってるメーカーもあるそうです。その為には新しい機械を導入するしかないのですが、それで割を食った歴史があるんでなかなか進まず。。。 まぁ本気なら、大手が機械を買えばいいだけです。

 

この流れで住宅事情を見て下さい。

お近くで売れている筈なのに更地のままとか、基礎だけで工事が止まってたりしてませんか?

事業計画通り行っていない現場もあるはずで、販売会社?は売れなきゃ不良債権です。。。

柱・梁などの構造材高騰に引きずられて一般材も高騰しています。で、石油高騰によりプラやビニル値上げ、etc。

私たち注文住宅専門会社は住まい手との間で仕様書の取り交わしをします。分かりやすく言えば、柱はナニナニ、梁はナニナニといった具合に“樹種”を指定します。木造3階建てなら構造計算が必要なので、樹種の明記は必須です。今回のような言わばイレギュラーな状況の場合、例えば柱はホワイトウッドだけど品薄で手に入らないので、レッドウッドで如何ですかと。その場合、元々いくら高いけど、今の価格はコレですみたいな打ち合わせができる訳です。だって見積書には木一本から全て明示されてる訳ですから、勝手に変えられない訳ですよね?

これに対して“出来上がったもの”は変更を余儀なくされている訳ですが、買う前ならともかく買った後(買うとき)には既に当初と違って“仕様変更”されている訳です。で、価格は高め設定。なのに職人の手間は削られて。。。

FAX1枚の話は知り合いの大工から聞いたことで、アチコチで建てている分、多くの職人さんたちはそういった状況で仕事をしています。困った事にこの話は大手に限らず、地域の建売業者さんにも同じ情報が流れており、昨年までの職人優位?は一部を除いて消え去っております。もう少し踏み込むと、その一部というのは安定して一定以上の仕事を長年続けている人たちです。

これはあくまで私の推測ですが、夏までは仕様変更(買う人が知ってるかどうかは別で)で対応。すぐ近所で建てた分譲住宅はどことは言いませんが、土砂降りの中上棟してました。これも理由があるはず。

また、建てたくても建てられないでやっと建て始めた家は資材高騰なので費用対効果含めどうかなと。。。

住宅購入を考えていらっしゃる方は、そこを踏まえた上で考えて下さい。

上記でお話した事で、私には12月以降の状況も来ていますがすいません内緒です。(笑)

個別の相談はお受けしますが、大切なのは正しく建てる事が大前提で、それには価格も当然含まれるし、どこが高止まりでどこをどう調整したかが先ず安心の礎となります。

当然リフォームも同じ事。近くの有名量販店で建築資材を扱っているお店に、なぜそれ風の人たちが朝の早い時間に出入りしているか…。

勿論それ自体は悪い事ではありませんが、そうまでしても帳尻を合わせなければならない人たちもいるという事です。

しつこいかも知れませんが、力関係を背景にした“紙一枚”なんて納得いかないから弊社は100%元請けです。(笑)

モノづくりの会社がそこを蔑ろにしたら売り文句の品質は担保できず、であれば看板を下ろすべきだとさえ思います。

建築条件付きの土地でなければ、違う会社で建てるべきは元より、建てる側がどう苦心しているかを図ることも重要なのかなと思います。

みなさん誰にでもいい家を手に入れてほしいし、納得のリフォームをしてほしいと思います。

安心安全快適に住んでほしいと思います。

 

ではまた。

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