誰にでも手に入る夢の住まい(第371回 ローコストビルダーのハイグレード仕様)

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こんにちは。
先日書き上げたブログをUPしようとして、いつも通り“登録”をポチッとしたら全部記事が飛んでしまいました。。。
途中打ち合わせが入り時間が経過してしまったためみたいですが、今時、時間経過とともに保存しないなんて。。。
2時間近くかかったのですごくショックでした。久しぶりに?やらかした感じです。(笑)

よくWordとかに下書きしたら?と言われるのですが、画像はめ込んだりすると簡単にコピーできない?ので、結局いつも直接書いてます。
今もそうなんですけどね。
この手のミスは昔からよくやっていて、懲りないというか、まぁ仕方ないです。
傷も癒えたので、^^;) 気を取り直していきましょう!!

本日の表題の件ですが、先日プレスリリースされた話なんです。
ローコストで坪25万だ、日本の住宅は安くできるだ言ってた方たちですが、何と今回は坪100万の家。。。
そりゃまた極端!という印象でしたが、記事を読み進めているうちに『ん!?』という点がいくつもあって。(笑)

まずこの企画?は二代目さんが中心にやっているようです。
正直『ふ~ん』という感じしかないのですが、広告業界に人に聞くと、この方がかの国民的グループをCMに起用したようです。
アイドルとしてブランドが堕ちる事を嫌がって随分断ってたらしいですが、破格の条件?で契約にこぎ付けたようです。
当時話題になりましたが、逆にローコスト住宅ってそんなに儲かるのかと思ったぐらい。(笑)
神奈川県は別として(フランチャイズとかが根付かない地域だそうです)、随分売ったらしいですからそれなりの収益はあったでしょうが、それにしても破格って話で。。。
もっとも今は“一人”しか出ていませんけども。。。

記事の話ですが、100%子会社を作って、フランチャイズ(FC)展開するようで。。。
モデルハウスは鎌倉との事ですが、だから神奈川は根付かないって。。。(笑)
一時期、矢鱈と地場工務店にFC参加の無断ファックスが届いていましたが、こんな話があったからなんですかね?
そのくせ、一般的な工務店にはマネできない!ときた。(笑)
どんなものかと思ってみたら、大したことやってないんですよね。
結局、主軸のローコストブランドのモデルをいかして、ただ設計事務所とコラボしてデザイン性を出して、無垢材を基調に、スペインだイタリアだのタイルを使って高級感を出すって具合。
見学された方はシニアクラスの方々で、地場工務店や設計事務所に依頼して建てようとしていた方が多かったようです。
つまり、その方たちはオンリーワンの住まいを手に入れたい方々で、様々な“こだわり”を持った方々だと思うのです。
そんな方が、ローコストに何かを求めている訳ではなく、あくまで謳い文句の「木を大切にした家づくり」や「国内の森林の活性化」と言ったテーゼにひかれたのではないかと。。。
つまり、木材をふんだんに使った住まい、シラス壁など自然素材感などアイテムにも惹かれているのではと推察しました。

でも…です。使用されている木を見ると決して高い物ではない。つまりそこもローコストモデルのノウハウなんですね。
一般的な工務店にはできないと仰っていますが、見た限りそんなに建築コストはかからない。
100万もかからないです、ウチがやっても。
一般的な地場工務店と言っても様々あります。良いところも悪い所もあります。
でも、ちゃんとしたビジョンやコンセプトを持っていて、一定以上のノウハウがあれば全然難しくない。
エンドユーザーとして一番肝心なのは、結局は造る人です。
そういった意識の高い工務店は、わざわざローコストの傘下になんかはいらないから、あの方たちが仰っている“マネできない一般工務店”しかFCに集まらないって事です。 ← ここがミソ

であれば、違う所で建てませんか?

個人的な考えですが、ローコストビルダーはある意味もうその役目を終えました。
積水やへーベルに代表される大手が天井知らずな家を売り、CMやモデルハウスのような家は殆どの人が建てられない(土地小さいし)のに、それが日本の住まいのスタンダードみたいに言ってた時代。
そこに一石を投じて、そこまで過剰にコストを掛けなくとも、それなりの家は建ちますよという現実を突きつけた。
ローコストの先駆けだったFCに力のない工務店が集まり、大手ビルダーも無視できなくなったんです。

時は過ぎ、FCに集まったビジョンをしっかり持った会社は脱退し、お金で買って懸命に学んだローコストのノウハウを持って独立し、結局腕も何もない?ところが残り、、、。玉石混交だったFC展開に限界を感じたから、名を惜しむ会社は脱退したんですよ。
一部の住まい手の方は、やっぱり安普請に感じたりして、こだわりがないというか、このぐらいでいいみたいな方々にとってはいいビルダーです、ローコストは。
でも今やローコストの代表みたいに成長したあの会社が、なぜ今頃になって高級ブランドを立ち上げたのか???
限界が見えたのかな?と思います。

僕個人は、好みの問題も含めてですが、ローで売っていた所にハイは求めません。
100円ショップで1万円のモノは買いません。
年一回の娘の誕生日にファミレスは行かないです。特別な日ですから。。。
使い分けとしてそんな店を喜んで利用しますが、物事には棲み分けとか企業にとってはターゲットがあるはず。
そこをしっかりとしているのかどうかが見えてこず、つまりこの場合、アイテムなどの仕様の質はハッキリしているけれど、肝心の職人についてはローコストモデルの考え方だと感じるんですよ。

例えて言うなら、布のクロスを見習いが貼るかって話。。。
貼れないです。(笑)  っていうか、私は貼らせません。
家は絵に描いた餅ではなく、当然に“箱”でもなく、質を謳うなら相応の体制が必要と思います。
ローコストで職人の手間も何も省き、汗水垂らして働いている“匠”たちは相変わらず割を食う。
役目としては立派でしたが、片方で住宅の質を落としてきたのは、カスカスになったFCローコストと不動産屋です。
ウチも系列で不動産会社経営してますが。。。(汗;

匠じゃなくとも、そんな職人さんたちのモチベーションを下げたままでいい家が造れるわけないです。。。
監理?プロデュースしている建築士は常駐しなのですから、そもそも離職率の高いローコストの現場管理人が、技術の裏付けも弱いまま何を見て判断できるのか。。。
記事にも『この納まり??』みたいな写真がありました。(ダメじゃないけどカッコ悪い…みたいな。)
で、志ある“一般工務店”なら更にお安くできる。。。
こんな時正直に思いますよ…『相見積にならないかな?』と。(笑)

ローコストを全否定するつもりは毛頭ありません。
己の立ち位置や顧客ターゲットがあるでしょうという話。
そこを超えてくるなら、それなりの体制もあるでしょうという話。
そこを飛ばして話すと、また住宅の質が下がっていく。
検査データに落書きどころかインチキ書くような奴が出てくるんですよ。しかも大手ですよ。。。
消費者にとっては“いったい何を信じればいいんだ???”って事はもうあってはならないんです。
悪口を言いたいのではなく、一業界人として杞憂に過ぎればいいと思っています。

今日のお話の中で、私たちの話を一つすると、、、

『自分(家族)の住む家に対して、何もこだわりのない家は創りません』 です。

雨露が凌げればいいを否定しませんが、想いのない家は自分の創るべき家ではないと思うからです。
よく心の琴線に触れる住まいを…なんてカッコつけて言っていますが^^; 、想い(こだわり)のない方の家には私も想いを持てないです。
失礼な言い方かもしれませんが、安い家だとしても、住まい手のこだわりがある家を創りたいです。
想いや価値を共有して、私たち真摯の会がつくる家は完成します。
弊社は全国約7000社とネットを形成し、モノ(材料費や設備機器等)の適正価格をリサーチしています。(年1~2回)
ローコストではないし、特に職人たちはそうではないけれど、企業努力としてはちゃんとした根拠を基に地域の皆さんに支えられながら頑張っています。
今後も批判を恐れず、地道に愚直な位に精進していきます。
宜しくお願いします。

 

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