誰にでも手に入る夢の住まい(第363回 命を守る家)

こんにちは。
先日は弊社主催「秋のお客様感謝祭」に沢山のご来場を賜り、誠に有難うございました。
個人的な“サプライズ”もあり?大いに盛り上がりました。^^;
今後とも宜しくお願い致します。

上記と違うサプライズですが、私のiPhoneの画面に蜘蛛の巣が…。
以前に小さな傷があって、そこから“イッた”ようです。
アップルのガレージストア(修理)はららぽーとにあり、結局全部取り替え。。。
中々復旧に手間がかかるものです。

ふと、先日の新聞記事が甦ります。
一部杭が到達していないマンション(群)、全棟建て替え、杭データ偽装。。。
今頃になって、建築基準法違反のお沙汰。。。
色々細かく?ここで言うと、差し障りがあるようなので省きますが、一言いうと、、、

『アホなんじゃないか?』

工期が遅れるとコストが上がるのは当然ですが、だからといって有りもしないデータを偽造して、それを基に杭設計。
ブランドに頼って集客し、顧客もそこを重視(ひとつの信用材料)して買う訳ですが、こういった“事件”は飽き飽きしていて、災い転じてではないけれど、迅速(てっとり早く)に全棟建て替えの判断。。。
これは“あのブランド”だからこそできる事で、ちょっとやそっとのブランド力では倒産ですよね?

うがった見方かもしれないけど、問題のないマンションまで手を付けるというのは、生活する人の事まで考えたというより、ブランドイメージの修復にしか見えないんです、個人的には。。。

「夢のマイホーム」なんて、戸建ても集合住宅も同じですから、自分たちの生活、家族の事、コミュニティに至ってまで夢を描く訳で、言ってみればそこは終の棲家だったりする訳です。
人生で一度あるかないか…といった人生最大の?イベントが、こうした不届きな連中のお蔭で、強引に軌道修正させられる訳です。
場合によっては、その軌道修正すらできない人もいるんです。

仮に、住まい手(買い手)が一生に一回なら、創り手(売る側、造る側)もこんな馬鹿な事をしでかしたら、その一回で舞台から去るべきだと思います。
特に今回のような件は、業者の稚拙な技術力によって結果的に欠陥が生まれた訳ではなく、改竄をした人、監理できなかった人、会社の体質?が招いた、意図して出来た欠陥ですから…。
一遍に?ペシャンコにならないから命に云々、言ってた人もいるようですが(つまり、このぐらい大丈夫)、不正をした事による欠陥・違反な訳ですから、厳しくていいというのが私の考えです。

私、木の建築倶楽部という有志の勉強会グループに所属しています。
最近中々参加できていませんが…。(代表、世話人の皆様、すいません  m_ _m)

以前にもお話しましたが、耐震とか高耐久の設計・施工とか、コト、住まいの安全性については、横浜が一番進んでいる思いますと。。。
ザックリ言って、既存の住宅(リユース/中古住宅)の安全性、、、つまり耐震補強の考え、対処について、制度的に進んでいます。
ある時、阪神淡路大震災に直面した近畿地方に、その様なグループはないのはおかしいとの意見があり、現在近畿エリアにもお互いの情報交換と切磋琢磨しあうパイプが出来上がりました。現在、中越地震のあった信越地区にもネットワークは出来上がっています。

その勉強会で様々な催し・試みがありますが、講師をお招きして共に学ぼうという企画もあります。
お名前は伏せますが、その近畿からの講師役の方いつも口にしている言葉があります。

それが『命を守る家』です。

最近のCMで、防災に強い家なるものがありますが、至上命題としては“命”を守る家以上のものはありません。
東日本大震災の折、鉄骨住宅は安心だった、、、みたいな報道や記事がありました。
でも?ですね、鉄骨(重量)住宅ですが、残念な事に流されてます。
一階部分に空気があって、浮き上がり現象が起きてしまい流されました。
昔、お風呂の浴槽でタオル丸めて風船状にしませんでしたか?
単純に言えば、アレと同じ理屈です。

津波だから???いいえ、台風で川が氾濫しても被害は似たような状況になり得ます。
人の力ではどうにもならない天災はあり得ます。
でも、それでも私たちは“…だから、しょうがない”とは言えないのです。
だから、防災に強い家よりも命を守る家の方が、よりシックリくるんですが。。。(笑)

実際、基準法上認められている数値(例えば、壁倍率5倍など)より遥かに強い壁はあります。
モルタル壁で、下地をこう作って云々。
実験で数値化したら、こんなに出ちゃうの???的な。。。
でもそれは商業ベースで謳えません。
つまり、広告等で示してはいけないのです。だって、5倍以上は基準法上“ない”のですから。

でも現実にはどうですか?
示す示さないに関わらず、現実にはそこに“強度”は存在します。
私の思うその部分は、それこそ創り手や技術者たちの“矜持”ではないかと思うのです。
将来を見据えるなら、間取りが変わる可能性があるなら、もしかしたらここで老いていくのなら…。
様々な事を考慮して創るのが『注文住宅』です。

付け加えると。。。

震度7以上の地震が来ても大丈夫って言った営業マンがいるそうですが、そんなの信用してはいけません。
震度は7までしかありません。震度5と6に強と弱があって「10段階」です。
でも自然界の話ですから、現実には8とか9はあり得ます。
仮にあっても公的には震度7。。。
口車に乗ってはいけません(笑)

まずそんな営業マンは何も知らないのです。
いい人かどうかは家の性能には関係ありません。
造るのは職人さんです。(笑)
次回書きますが、職人さんを上から押さえつけ、イジメてるビルダーに“いい家”は造れません!!

言っていい話と悪い話があります。
最近異業種参入の会社がリフォームだけでなく新築もやりだしていますが。。。
家は専門的な部分が多いので中々わかりづらく、だから、人を見る訳ですが。

現実的によくある話としてですが、表題の様な「命を守る家」なんて、実は技術者しか言わない文言ではあります。
なんというか、、、泥臭さがあるからでしょうね。。。

でもそれは自分に合っている気がします。
皆さんと、そんな価値の共有が出来たら幸せなんですけどね。(笑)

ではまた。


 

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