誰にでも手に入る夢の住まい(第410回 案外知らないリフォーム(建築)会社の根っこ② )

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こんにちは。前回の続きです。

リフォーム業者を大まかで分別すると①木建系、②管材系、③家電・家具系、④不動産系、⑤大手もしくは多店舗展開系?といった感じでしょうか?

いずれも必須は当たり前の話ですが、建設業許可や建築士事務所登録です。ここでいくつかの訪販業者は潰せます。これらの許可は一般的にはお住まいの都道府県知事の許可。多店舗展開している会社は複数の知事許可か大臣許可があるはずです。

前回(私見として)述べた通り、⑤については離職率が高い事がネックで担当(監理者)が若い(未熟?)とそのスキルが心配です。リフォームというのは知識や経験の他、引き出しの多さ(多様)がモノを言いますし、大概は住まいながらなのでその場での即断即決が重要です。持ち帰って上司と相…なんて困りますよね?会社の規模に関わらず、若い担当や経験が浅い担当はいますから、それを含めての管理体制が重要で、結局はその会社の“考え方”と言えます。指示はなくとも頻繁に現場に顔を出すくらいじゃないとダメって事です。(笑)

 

で、①~④ですがざっと特徴を述べていくと…。

①木建系

 工務店が代表されるが、その中で大工を抱えている会社は直接施工となる。総合的に仕事を行っているので、比較的大きな工事も対応が聞く。耐震改修などの専門技術がある会社もある。営業とデザイン提案が弱いと言われている。但し、建築士事務所を兼ねる会社もある。

 

②管材系

 元々は水道屋さん。大手や工務店の下請けだった会社が多く、水廻りの工事が強い。昔は市町村の指定業者(認定制度)の括りがあって地域限定、認定枠の関係で孫請けだったところも多い。設備工事以外はほぼ全て外注。木工事や構造に関わる工事を請け負う場合は別のスキルが必要。(例えマンションでも必要です。)

③家電・家具系

 比較的最近増えた。町の電気屋さんは量販店に押されて、テレビアンテナ工事などニッチな仕事が多かったが、住設建材の販売ルートが広がったためリフォーム参入。下請け脱却は管材系とほぼ同じだが、数は少ないと思う。大手家電は弱小建設メーカーを吸収して正に家電とセット販売。家具系も似たような業務展開をしている。専門的な建築のノウハウは元々ないので、上記のような会社の他、人材もハンティングする事で事業展開している。ほぼすべての業者が外注で、管理が甘いと職人の言いなり。セットで安いかと言うとそうでもない。(これらは私見です)

 

④不動産系

 元々管理物件のメンテがあるので内装系が強いイメージ。分譲販売などもしているが、ほぼ全ての業種が外注です。リフォームとは離れてしまうが、建売を行っていても、ある意味建築の専門家はいない。設計事務所に依頼して図面を起こし下請け工務店で建てる。意地の悪い言い方をすると、設備機器は電卓をたたきやすいので支給も。。。

最近よく聞くリノベーションを手掛けてる会社は、デザイナーと称する人たちがいる。

但し有資格者かどうかは別問題。(笑)

 

ざっとお話しましたが、これらはすべて私見です。大らかな目で見て下さい。

 

話を戻して、①では最近大工を抱えていない会社もあるようです。様々な理由はありますが、ここで考える話としては企業の言う「直接施工」の意味です。また、②~④に見える、例えば折り込み広告にある「標準施工」やパックの様な「コミコミ価格」という表現です。

ずっと以前のお話したのですが、所謂「本体工事」にはハッキリとした法の定義がありません。各々で勝手に?決めた範囲を共通の言語の様に“便宜上”使用しているにすぎないのです。

 

直接施工とは、①であれば専門に抱えている大工の事を指しますし、②なら設備工事を言うでしょう。③、④は分かりませんが、多分直接施工の文言はないのではないですか?

それと同じで標準施工もコミコミ価格もどこ迄がその範囲かはその会社によるのです。

折り込み広告にはメニュー式と言われるものが多く、細かい所を示さないでパックとしてその工事内容がすべて含まれる…という事。全てが何を指しているのか分かりませんが、大体の工事には付帯工事というものが存在します。数多の住まいがある以上、皆同じではありません。普通はお客様宅を訪れて調査し見積提示するので、あくまでも目安でしかない、つまりは集客するための広告であり、そこが安易であればある程、以前問題になった明細が一括表示ばかりで内容があまり解らない見積もりとなり得ます。何が含まれていて何が含まれていないのか?は結局細かい所を見なければ分からないという事です。

最近は他エリア?の広告も増えてきました。弊社の請負範囲はアフターメンテナンスできる範囲と取り決めていますが、明らかに遠い所(会社)の広告も目立ってきました。余程手広く業務展開したいのか?とも思いますが、アフターを考えれば線というネットワークが重要だと思うのです。それがポツッポツッと点での業務展開だと、結局受注するだけしていってバァーっと稼いでいくのかなと邪推したりします。(笑) どうなんでしょうね?

 

どなた様もきっと、思った通りのリフォームを行って快適に過ごし、時が経って某か起こった時にすぐ対応できる体制が安心に長く住まうという事が理想のはず。

自分のブログなので自分たちの話をすると、会社の方針・方向、企業理念の一つとして、自社設計・直接施工にこだわってきました。自分が設計企画提案して、抱えている大工で創り上げていく。でもそれだけじゃ足りない。若い頃よく言われたのは、協力業者や職人さんたちの教育です。いくら経営者が理想を言っても、携わる多くの人たちの協力がなければ完成しない訳です。教育なんてそんな立場でもないので、全ての協力業者の責任者に集まって貰って理念を話し、一緒に頑張ってくれる業者や職人たちで作ったのが『真摯の会』です。

今ではいくつかの機器メーカーの担当者も同調してくれ、創るだけでなく売る人も同じ方向を向いて住まいづくりを行っています。小さくとも企業ですから、少なくとも身の丈に合った“仕事量”は確保しなければなりませんが、住まい手一人一人の顔を見つつ、商品を買った一人一人を意識して邁進しています。(※イチ ブンノ イチの理念)

まだまだ精進しなければなりませんけど(笑)

 

私はこの地に根を据えて踏ん張って来ましたので、これからも尚一層、皆様のお目に適えばと思っています。

ではまた。

 

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